
広島での活動
広島で原爆の被害をうけて、未だ生存しておられる方々へのタッチケアに伺います。
タッチインピースは年に3回、カンボジアのNHCCという施設を訪れ、生まれながらHIVに感染している子ども達にタッチケアを行っています。
私達のゴールはマッサージなどを通じて、そこに一緒に住んでいる250人の子ども達に癒しのタッチをもたらすことです。
この2010年から続けている活動の中で、私達は徐々に現地スタッフとの信頼関係をきづき、また何度も日本やアメリカから足を運んでいるセラピストは、
ポジティブな子ども達の成長や、変化の様子を感じています。
NHCCの創立者であるジョンとキャシーは、子ども達のための家だけでなく、施設内にクリニック、教室、図書館、ダンスホールをつくりました。
毎週ボランティアも交えて、とても楽しいダンスパーティがあります。音楽や踊り、そして笑う事、楽しむ事は彼らの健康にかかせないエクササイズです。
サスティナブルな、そして、彼らの収入源となる菜園や豚や、トリの飼育も行っています。
子どもにケアをするという事は、非常に沢山の意味をもっています。
私達は、感染の為に親から引き離された子達、また虐待を受けて育った彼らに、思いやりのこもった「タッチ」を訓練されたプロフェッショナルな環境の中で、
提供することによって、子ども達は、人の温かなぬくもりにつつまれたいという、彼らのニーズに、安全に出会うことができるのです。中には、ほんとうに深刻な、解消されていないトラウマを持った子もいます。
私達は毎回3人から5人のグループで102週間滞在し、朝と午後の2セッションを行います。
多くの子どもはマッサージに慣れており、大好きでマッサージテーブルを開いたとたんに飛び乗ってきます。だいたい一日に60人ほどの子どものケアを行うので、
体力勝負です。何度おとずれても最後の日は、カンボジアの子ども達の素敵な笑顔との別れが寂しくなってしまいます。昨年からアートセラピーとタッチセラピーの
コラボを始め、タッチケア前と後の絵の変化など、心理的に興味深いセッションに発展しています。